2014年4月5日土曜日

猫たちの恩返し



農学博士で自然科学的な研究をしながらも非常にスピリチュアルで、
動物と想念伝達で会話することができるという方が書かれた本、
『猫たちの恩返し』ゆりあ著 を読みました。

読み終わって一番に思ったことは、完全室内飼いにしてあげて!
話に出てくる何匹かは交通事故など外で亡くなっているので。
でもやっぱり、猫からすると外にも自由に出れる方がいいのだろうな。
動物と想念伝達できる人がしておられるくらいだから。
とはいえ、私にはうちの猫たちを外に出す勇気はありません。
そして二番目に思ったのは、うちの猫たちよ、いつ何時も
身代わりになろうなどと思ってくれるな、ただただ元気で長生きしてちょうだい!
ただ私の場合、恩返ししてもらえるようなことはしていないので心配無用。

本の内容は題の通り、猫の恩返しの具体的なエピソードが書かれています。
私の感想一番二番は、全く涙っ気のないものですが
実は読み終わるまでに何枚ティッシュを使ったことか。
その中でも一番涙が溢れ出てきたのはあとがき。

この世界には、どれだけ多くの無念の動物たちの悲しい想念が溢れていることか。
ペットのだけじゃない、家畜動物や野生動物のだって。

そして私の尊敬する方も同じことをおっしゃっていた。
私は強い人でありたい。強い人だけが芯から優しくなれると思うから。
うわべだけの優しさは、人の為ではなく結局自分の為のもの。私は本当の意味で
優しい人になりたいな。」
私が優しいのはうわべだけ。弱い人間です。まずは中くらいを目指したい。


〜あとがき〜 以下転載

 この本で一番伝えたかったことは、人とペットは支えあって生きていて、たとえ
亡くなってしまっても、可愛がってくれた大好きな飼い主のことを決して忘れることは
ない、ということに尽きます。愛は永遠であり、心の絆は決して消えることはありません。亡くなって眼に見えなくなっても、可愛がったペットたちは傍らで温かく見守ってくれているのです。
 この本を通して、動物たちの“恩返し”は実際に存在することを、たくさんの具体例でも
お分かりいただけるものと信じています。
 社会の中でもっとも弱い立場である動物達が、自分の命をかけても飼い主への忠誠を貫く、正直でまっすくな姿勢は、どんな人の心も奮い立たせて揺さぶるものがあります。(中略)
 愚かな驕りを持った人間の心理として、いじめは弱い方へ弱い方へとその矛先を向け、
攻撃されていくものです。そうすると、もっとも弱い立場にある動物たちは、隅へ追いやられてしまって、どうやって生きていけばいいのでしょうか。

 人間の身勝手な行動に、亡くなっていった無念の動物たちの悲しい想念が来ることがあります。「せっかくこの世に生を受けて生まれてきたのに、普通に幸せに生きたかった」と。
 動物たちは言葉を話すことができません。身勝手な人の手によって命を奪われ、何も文句も言えず、無言で運命を受け止めるしかないのです。人間に裏切られた動物達は、人を
恨むこともなく、その魂は物言わず静かにあの世に戻ります。
 当たり前のことですが、人間をはじめとするすべての動物たちには、“心”があって“魂”
を持ちあわせています。我々人間と同じく“心”を持っている動物たちにも感情がもちろん
あって、喜怒哀楽があることを決して忘れてはいけません。彼らも、みんな幸せになりたいと生まれてきて、幸せになることを心から望んで生きているのです。
 このような、動物たちに対する無分別な無慈悲の行動は必ず人間に返ってきます。地球は決して人間のものだけではありません。すべての生命は連続しているのであって、動物たちにとって生きにくくなるという環境は、人間にとっても同様に住みにくくなる環境で
あるのは必然的に起こってくることです。人間も動物も、同じ地球上に生きている生物なのですから、動物たちの生態の住みやすさは我々人間の写し鏡のようなものであるといえるでしょう。
 人間中心の立場ではなく、植物や動物、生きているものすべての生物を含む環境を考慮した立場をとることが、現在とても大事なことなのではないでしょうか。
 慈悲深い思いやりの心をもった豊かな環境で、動物と共存して暮らしていけるということは、動物はもちろん人間にとっても、真の意味で本当に幸せなことだと言っても過言ではないでしょう。
 また、動物に対して配慮のある人は、心豊かな優しい人であり、強い人であると、私は思っています。真の意味で強くないと本当に優しくはなれません。反対に、本当に優しい人というのは、この上なく強い人であると言い切れます。
 そして、眼には見えないけれども、小さい命を労って魂を慈しむという、優しく強い心を持った人々のみが、真の意味での幸せに導いていけるのだと確信しています。
 これから、そんな勇気ある強い心を持ち合わせた人々が一人でも多く、社会において弱い立場にある動物たちを、幸せへと導いてほしいと心より願っております。


2 件のコメント:

  1. こんにちは!この本、小学校の授業で扱ってほしいですよね~
    人間と人間以外の動物も同じ生き物。生きる権利は同じということを
    理解すれば 虐待も肉食もなくなると思うのですが・・・
    うちの にゃんこさん達もみんな保護猫ですが、恩返しなんていりません~
    一緒に住んでくださる(敬語w)だけで感謝でございます。
    お気楽に長生きしてほしいです。

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  2. こんにちは!
    そうですね、小さいときからこういう考え方に触れていると、
    本当の意味での優しい人が増えるかもしれませんね。
    猫たちにはほんとお気楽に長生きしてほしい。
    いつもそばにいてくれてありがとう、の一言です。

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