2014年10月20日月曜日

事の顛末


6匹目?!

先週の日曜日、訳あって近所の普段通らない道をブラブラしていた。
そうしたら向こうの竹薮の方からものすごい必死な猫の鳴き声というより叫び声が!
猫の声には超敏感な私たち。どんどん近づいていくと、
どうもその声は竹薮からではなく、竹薮に隣接しているお家の裏からのよう。
そこでそのお家に声を掛けてみたが、誰も出て来られないので
これは緊急事態、すみません、と思いながら勝手に家の裏へ回ってみた。
そこで見たものは、ネズミ捕りの檻にかかっていた仔猫。
これは大変、すぐにでも放してやりたいけれど、一応他人のうちだし、
もーしかしたら飼っている仔猫でケージ代わりに使ってはるなんてことが
あるのかもしれないし?!とりあえず家の人に 知らせなければ、と
小一時間後その方に会えて出来事を伝えたのです。


そこで聞いた驚愕の事実とは?!
この仔猫はおうちで飼っている(といっても外飼い)猫が産んだ子で
飼えないのでネズミ捕りをしかけて捕まえた 。
が、他に飼ってくれる人もおらず、保健所へ というのも、、、で
そのままになっていたらしい。
即、「うちで預かりましょうか?」と提案。ありがたいとのことで
早速キャリーを持って再訪、うちに連れてきました。

しかしネズミ捕りからキャリーに移すときは大変。
仔猫は恐怖で逃げようとして必死で小さい牙と爪で対抗、
悲鳴を上げながらガチャガチャやっていたら、親猫が素っ飛んできた。
私たちを見てすぐに逃げていったけれど、その姿は胸にジーンときた。
夫、私とも手から流血(大げさ)しながらもよくやく身柄確保。
早速以前犬猫預かりの際に使っていた離れ(といっても小屋みたい)
にケージなどを置いてそこで解放。
人間への不信感は半端なく、小さい体でシャーシャーフーフー
精一杯反抗してくる。そら仕方がないよね、怖い辛い思いしたんだもの。


病気を持っている可能性もあるし、うちの猫達とは一緒にできない。
でも急に冷え込む日がやってきたので、仔猫1匹寒い離れに置いておけない。
とりあえずは病院へ連れて行ったが、怯えと威嚇がすごくて結局キャリーに
入って毛布に包まれた姿のまま診察。先生顔もちゃんと診れていない(笑)
検査等もちろんできず、ノミ取りと虫下しをもらって終了。
その後早速虫も出たようなので、体も洗って母屋の一室に連れてきた。


そのお家の方は、ご近所なのでもちろん知っている方。お世話にもなっている。
今回のことで恐縮されてその後も野菜など持ってきてくださる。
今までも何度か飼い猫が子供を産んで、育った子もいれば育たなかった子もいるし
家族の方が処分したときもあるらしい。
親猫に避妊手術をしないといけないのはわかっているとはおっしゃる。
今回この仔猫がネズミ捕りに捕まってから、親猫は最初のうち
ネズミや虫を獲っては檻の上に置いて行っていたがそのうち諦めたらしい。
もう一匹いる兄弟は檻に入ったこの子の側で寝ていたらしい。
この状況を虐待みたいなこと、と自分でもおっしゃってた。
ごはんはあげていたけど食べなかった、と。
その割には痩せ過ぎていることはないんだけど、一体何日あの中に居たのか。

以前の私ならこんなことを見聞き目の当たりにしたら怒りまくっていたと思う。
信じられへん!と非難しまくり。
しかし不思議と今回そんな感情は全くなく、
ただこの仔猫をうまいこと救い出そう、とそれだけ。
ご近所のこれからも関わりあるおうちのことなので、
無意識のうちに自己防衛が働いてその人を悪く思わないような思考回路に
なっただけかもしれないけれど。
今回のことでこの方もバツの悪い思いをされたと思う。
田舎のことなので、今までなら見て見ぬフリされていた部分もあっただろうに
何の事情も知らない何のしがらみもない新参者が
ひょんな事からお節介な口を出してきた。
その時は何にも思わなかったけれど、後からジワジワ自分たちのしたことは
そういうことだったのかなとわかっておかしい(笑)

めっ

私たちの顔を見る度に唸って噴いていた仔猫も、1週間経って
ごはんの催促に鳴くようにまでなった。抱っこするとグルグル言う。
最初はドブ臭のするウンチをしていたが、今ではそちらもまともになってきた。
一応預かりということで、飼い主希望の人を探してもらっている(はず)。
昨年末預かった仔猫たちが、ひー、ふー、みー、よーだったので
その続き、いつ、で仮名はいっちゃん。いい子のいっちゃん。
もう一匹の兄弟が捕まったらその子も預かることになっている。
その子はむーちゃんになる予定だが、側で檻に掛かったいっちゃんの様子を
見ているからなかなか捕まることはないだろう。
小さい体で寒い冬を乗り越えられればいいけれど。

なにはともあれ、いっちゃんは幸せになるのです。
私にアニマルコミュニケイトの能力があったなら、
いっちゃんのお母さんに、
いっちゃんはもう大丈夫、元気にしています、と伝えるのになあ。


8 件のコメント:

  1. こんにちは~
    先日、ビーガンで検索していましたらこちらを見つけました

    ほぼ全部読ませていただきました。

    鶏のこっちゃんの話はほのぼのします、呼びかけると返事をするんですね

    うちのねこも二匹アンサー猫がいます

    熟睡しているネコにポーちゃんと言ってぽんとたたくと寝ぼけ眼でうん?といいます

    にわとりも人間と通じ合えるとは、バタリーケイジの自由を奪われ酷使されている鶏が

    可哀そうです。

    この救助されたこねこ、見つけて救出されてホントに良かったです

    ねずみとりでときいて内でうわぁ~となりました。

    母猫もどんなにつらかったことか

    手術すればこんな残酷なことせずに済むのに知っていてやらないのは

    手術費用が痛いのか、しかし手術しないと、第三第四の5
    ちゃんが出ます

    大阪の都島区にいち(一)動物病院があります、安く手術してくれます

    それから、残りの子猫もネズミ取りで捕まえるのですか?

    うちに、子猫専用の捕獲器がありますよかったら最寄りの駅まで

    持っていきます。私の最寄駅は新石切駅です

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    1. はじめまして、ブログご覧いただいて&コメントもくださって
      ありがとうございます!
      やっぱりどこの猫も(鶏も)返事をしたりおしゃべりできたりするのですね!
      感情満載ですものね、かわいいし面白いですよね〜。

      親猫に避妊手術をしないのは、昔ながらというか田舎だからというか
      もちろん費用のこともあるでしょうし、ひっくるめると価値観の違い
      なのでしょうね。もちろんこの辺でもきっちり手術している方も
      いらしゃるんですけどね。

      捕獲器の件、ありがとうございます!
      ネズミ捕りといっても、猫の捕獲にも使っているような(ネットで見た)
      ものなのですが、仔猫用だと 何かちがうのでしょうか?
      もっと優しい感じなのかな?
      インターネットで仔猫用と検索しても出て来なかったので。
      もしいいのがあるようならば、
      そのお家の人と相談して購入してみます。

      うちは奈良といえども最寄り駅は三重県なのです…
      ですのでお気持ちだけありがたくいただきます!

      病院情報もありがとうございます!
      ホームページ見てみました。
      安い!とってもありがたい料金ですね。
      そして取り組みが素晴らしい病院ですね。
      ここからは遠いけれど連れて行く価値あるかも。
      親猫の避妊手術についても、料金含めてまたお話してみます。
      飼い猫といえども外猫で、捕まえるのもなかなか難しいらしいのです
      けどね、、、最初から手術しておけばこんなことには、、、
      といまさら言ってもしかたがない、どうにかしないといけませんね。

      今回のことは、近所で犬猫専門の保護活動をされている方にも
      連絡が行っているようなので、双方のお話聞きながら
      お手伝いできることはしていきたいと思っています。

      私にとっていいタイミングでブログを見つけてくださって、
      いろいろ有益情報まで教えてくださりありがとうございました!!!


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  2. このコメントはブログの管理者によって削除されました。

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    1. 詳しい情報ありがとうございます!
      お返事が遅くなってすみません。以前からうちの猫が
      パソコンの電源コードを齧っていて(危ない)
      だましだまし使っていたのですが、とうとう壊れてしまい、
      新しいものを手に入れるまでに時間がかかってしまいました。

      一般のものとの違いがよく分かりました。
      パソコンも使えるようになったので(笑)
      これから調べてみます。

      ありがとうございました!

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  3. (こういうお話が苦手でしたらスルーしてくださいね)

    以前アニマルサイキックの記事で猫と話す方法を読んだことがあります。

    いっちゃんのおかあさんの場合、会話は難しいかもしれないけれど
    想いは伝わると思います。というか、もう伝わっているんじゃないかな、、、と記事を読んでいて私は感じました。

    すべての生きとし生けるものが幸せで自由でありますように...


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    1. パソコンが使えずにいた為お返事が遅くなってすみません。
      コメントありがとうございます!
      こういうお話大好きです!

      いっちゃんのお母さんに伝わっていたらいいな。
      いっちゃんにも、お母さんに元気にしてますってテレパシー送りや、
      と言ったり、私も心の中で想って届け〜と やってみたりしましたが、
      なんせちゃんと伝わったかがわかる能力が私にはないもので
      一方通行かもしれませんが(笑)

      本当に皆が幸せに生きられる世界であって欲しいと切に思います。

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  4. こんにちは。
    いつも優しい心で人や動物に接していらっしゃって頭が下がります。もう1匹の子猫も保護できるといいですね。
    お母さん猫の不妊手術もうまくいくようお祈りしています。

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  5. どなっちさん、こんにちは!ありがとうございます。
    ご活躍の様子、すごいなあ、美味しそう!と拝見しています。

    いえいえ、私のしていることは自己満足なだけ、
    ここで見て見ぬフリしたら自分が後悔するよな、という
    完全自己都合、偽善の塊なのではないかと自己嫌悪になったりもしますが
    それはさておき、仔猫はやっぱり可愛いです!

    お母さん、兄弟も早く捕獲できるといいのですけどね。

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